2012年7月7日土曜日

夜はそのまなざしの先に流れる


空気公団とバストリオの「夜はそのまなざしの先に流れる」。空気公団のニューアルバム公開レコーディングと、デモ音源から解釈したバストリオのパフォーマンスの合体。空気公団の演奏とバストリオのパフォーマンスは別々のレイヤーとして存在してて、ある意味今夜しかない解釈なんだなーって思った。


開演が近付くにつれ客電がすこーしずつ消えていき、開演直前にはBGMで流れてた空気公団の楽曲もゆっくりフェイドアウト。夜が舞台のパフォーマンスだからこの演出にはちょっとワクワクした。


バストリオのパフォーマンスは楽曲に沿ったものというより、楽曲を背景にした人々の営み的なものを感じた。パフォーマンスの情報量がすごく多いし(なにしろバストリオの皆さんはステージのいろんなところで動いている)、中には雰囲気で捉えるしかないものもあって憶測でしかないんだけど。

ただ、ステージを見てて思ったのは、夜、電車の窓から見える人々の動きってあんなかもしれない。滑稽な動き、切羽詰まってる動き、ゆるやかな動き。その理由はわからないけど、あの人今怒ってるなーとかジャレてんなーとかはわかるし、それぞれの一度しかない夜がそうやって流れ去って行くっていう勝手な解釈。どうなんだろう。

最初に聴くのがライブだからかもだけどロックっぽいかなと。良原さんが不在なのでアコーディオンもトイピアノもない一方、奥田さんのギターが目立ってた印象。アルバムでは音が足されるだろうからまた印象変わるんだろうな。

最後にやった曲は「コーヒー屋のおねえさん」とか「おかえりただいま」っぽくて、このタイプの曲はひさしぶりなんじゃないかと。


いい夜を過ごせました。ビールを4杯飲みました。おしまい。