ロシアのサンプリングポップユニット、メッサー・ファー・フラウ・ミューラー の8作目(今の作風になってから4作目)のアルバム。ロシアとかドイツのMP3のサンプル音源を提供しているサイトで何曲か聴いてみてたんだけど、これが期待裏切らない出来で。クレジットカード持ってないし作る気ない自分としては、オベリウさんが入荷してくれるのをひたすら待ってたわけですが、漸く手に入れました。
で、内容。いつもどおりです。ジャケットから想像出来る、とぼけたサンプリングに抜けたポップ感覚、それにギターとオルガン、たまにドラムンベースが絡むという。このユニット、アルバム毎に曲の雰囲気・方向性が違うってことはほとんど無くて、さらにお互いやりたいことはソロ「オレグ・コストロウ」「Messer Chups」でやってるので、そういった意味では安心して聴けると思うのです。
今作でのお気に入りはダンディーな男性の"Funny Man Funny Man〜"という言葉をポップに繰り返す「Funny Man pod narkozom」、ディズニーのドタバタ劇のBGMになりそうな「I Like I」、女性ボーカルをフィーチャーした歌謡曲「More Okean」あたり。全体的な流れもいいかも。
あと、PC向けに多くの日本のファンを虜にした大名作「The Best Girl in USSR」のビデオクリップと「Sex Inspector」の2003年ライブ映像。ツアーやってるのは知ってるけど、一体どうやってこーいった曲をやってんだろ?と不思議に思ってたんだけど意外に普通。でもびっくり。クラブでのライブで、向かって右にオレグ・ギタルキンがギターを構え、オレグ・コストロウがシンセ2台+後ろにDJ機材?曲中でサンプリングだと思ってたギターのフレーズをそのまま弾いてたりして、え、そうなんだー、と改めて思ったりしてました。好きな人は必見。知らない人は知らないままに。
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