2007年4月23日月曜日

空気公団ワークショップ「青森 ~ 風・暮らし・言葉・街」

070423kuki.jpg mixiの日記には書いてたけどこっちには書いてなかったですね、すみません。4月21日、22日に青森県立美術館にて空気公団ワークショップ「青森 ~ 風・暮らし・言葉・街」が開催されたんですが、それに参加してきました。
 このワークショップの内容を県立美術館のウェブサイトから引用すると、
音楽を中心にライブ活動の他、様々なアーティストとコラボレートする展覧会の開催など、多面的な活動を展開するミュージシャンの空気公団を迎えて音楽ワークショップを行います。

4月22日(日)14:00~15:15頃までワークショップ成果発表と空気公団ミニライブを予定しています。ライブはワークショップに参加しなくてもご覧になれます。

<空気公団からのメッセージ>
空気公団とは音楽グループです。
今回はお友達1人(山口とも)を呼んで、空気公団4人で青森県立美術館におじゃまします。青森の街、言葉、風などをテーマにみなさんと一緒に音楽を作る2日間。みなさんで持ち寄った数小節の物語を繋ぎ合わせて、特別な1曲に仕上げられることを楽しみにしています。



果たしてどんな感じになるんでしょうか。 
以下、その内容とか感想とか。




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というわけでこんにちは。カズー・口笛・イラスト・紙撒き・カホン(?)・瓶笛・ジュースごぼごぼ・ラムネシェイク・アラーム・辞書・コーラス等担当のまつもと from 第4グループです。

4月21日:
実は応募後に楽曲の核となる50秒のピアノ伴奏CDが届いて「これをネタに思いつくがままになんか作ってきてください」的な課題が出される。が、ものの見事に何も浮かばず。何をしていいやらよくわからないまま、とりあえず部屋にあったカズーとソプラノリコーダーを持って県立美術館へ。

地階にあるワークショップ部屋では既に空気公団の面々がスタンバイ。挨拶代わりの1曲で"旅をしませんか"を演奏。山崎さんがやけに緊張気味。「課題やってきたひとは?」との質問に誰も手を挙げないという状況にやや引かれるも、座ったテーブル毎にグループわけをして「何をやるか」を考えることに。

さぁどうしようか。

そんな中、遅れて来てわれら4グループのテーブルについた秋山さん「わたし、詩を書いてきました」。グループメンバー全員が課題やってないわ、楽器できないわで暗中模索状態だったところに一筋の光明が。秋山さんの書いた詩、これがほんとに素晴らしくてグループメンバー全員が感動。ワークショップのテーマである「青森 ~ 風・暮らし・言葉・街」の要素が満遍なく入ってる上に、空気公団らしさもある。秋山さんはちょうど団塊の世代の御婦人で「空気公団の曲はどんなものか知らない」とおっしゃってたんだけど、空気公団の世界観に非常に合った詩になってた。さらに良かったのはご本人の声質。後々空気公団のメンバーも言ってたことだけどほんとにいい発音・いい声量をしてらした。これはもうこの詩をメインにするしかなかろうということで、この詩と秋山さんのリーディングを主軸にして、それに他の4人が効果音を重ねていく、という方法で楽曲に色付けしていくことに。路線決定後に空気公団メンバーと打ち合わせ、「それはいい」ということで色々アドバイスと路線が間違ってないことを確信、既存の楽器はほとんど使わず音を出すものを作っていくということに決まる。さらに山口ともさんより「効果音じゃなくてもこの場面でこの音が鳴ってたらなんかいいっていうものでも鳴らすといいよ」とのアドバイスを受け、頭の中に思い描いていた世界観が物凄い広がった。(以降、山口ともさんをこれまで以上に尊敬することに)

そこからは手持ちのものやら地階のほかの部屋から音の出そうなもの探し。ハンガー、コップ、紙筒、下敷き、積み木、椅子などなど。その後、各グループの曲を一つに、というかグループの順番を入れ替えた上で最後にアレンジを加えて終わるという構成が決まり、それに沿った形でリハーサル。リハーサルも何も、うちらのグループは好き勝手に音を出しているだけなので、その都度音が違う。それでも「これは鉄板だな」という音が決まってくる。ある程度まとまってこの日のリハーサルは終了。時間は18時半。

1日目が終わったあと、同じ青森市内宿泊組みの三浦さんと街へ。晩飯食べた後、なんだかんだ22時過ぎてたけどネタを探すために市内をぐるぐる走り回る。ちなみにこの日、青森市内ではScoobieDoやらロンナイやらロックに満ちあふれた稀有な夜で、ほんとはスクービー観に行こうかな、とも思ってたんだけど、曲の完成度を上げるのを優先して行かず。だってほら、あの星の並びが山口ともさんのもみ上げに見えたんだよ。

4月22日:
前夜見つけた資材やら思いついたことやらを元に早速楽器作り開始。シャンメリーを大々的にこぼしたりしてすみません。楽器作りをする一方で、4グループは視覚的にも訴える方向で模造紙にクレヨンで絵を描きまくる。俺はアスパムとかイカ(かなりリアル)とか描いた。同じグループの吉川さんは絵が上手くて、リアルな空気公団窪田さんとかを描いていた。ちなみにこの絵は「子供の興味が他にうつる瞬間」ってことを視覚的に訴えるために撒くつもりで描いたんだけど、描きすぎたので譜面台に普通に貼ったりしてた。視覚担当4グループ、ここにあり。ちなみに成果発表ライブをもし当初の予定通り外でやるんだったらシャボン玉飛ばすことも考えてたけど、室内だったのでそれは中止。

美術館のカレーは美味しいけど量がちょっと多いんでは、ということを俺以外の4グループメンバー全員が身を以って知ったのは本番2時間前。

午後、客入れまでのしばしの時間は各自適当に音出し、マイクチェック。あと、タコ(これもリアルな)も描いた。

ライブ。まずは空気公団+山口ともさんの構成で、ワークショップ参加者全員がただの観客に。"旅をしませんか"、"白いリボン"、"暮らし"の3曲(だっけか?)を演奏。空気公団はどんな音楽をやるバンドか、ということを知らしめるのに最強の布陣だね。"暮らし"は26世紀ぐらいまで歌い継ぐべき名曲。
ついに成果発表。バンドの演奏をバックに山崎さんによるこのワークショップの内容説明と紹介。山崎さんがステージを去るのと入れ替わりで演奏順に、今回の場合は3グループがステージに立ち演奏を始めます。

結果的に・・・・・・・どうだったんでしょうか?一からやってる立場なので、自分では客観的にな評価は出来ないわけなんですが、個人的には自分たち(参加者18名)は相当すごいことをやったつもりでいるのです。一つの伴奏を元に、4つのグループがそれぞれの音楽性で解釈してそれを一つにまとめあげる、そして出来たのがあれ。正直、個人的にはもっと欲しい音があって、でも結局見つけられずにいて悔しかったりしたんだけど、それにしたってあの音は奇跡だなぁと思ったのです。果たしてあのときあの曲を聴いたお客さんにはちゃんと「青森」が浮かんだんでしょうか。

とりあえず拍手はもらった。やりきった。どうもありがとう。演奏する立場に立ったことないから、なんかゾクゾクしたよ。よくライブを観に行って「今日は来てくれてありがとう」っていうことを何度も言うバンド・ミュージシャンいるけど、今日わかった、あの気持ちが。いやもう、ほんとに今日は来てくれてありがとう。

終わってからは「感想文」書いたり記念撮影したり。その後美術館のレストランで軽く打ち上げ。先日の仙台ライブのときに戸川さんと「いつか一緒に呑みたいですよねぇ」と話してたのが早速叶う。色々突っ込んだ話が出来てよかった。1998年今回は自分が持ってる一番古い空気公団関連のものにサイン貰おうと思って、彼らが結成翌年に100本だけ出したカセットテープを持ってった。すごい驚かれた。カセットに貼ってあるラベルは全部手張りだったとか。

16時半、レストランの営業終了と共に解散。ワークショップに参加した人全員に対してもだけど、特に4グループのメンバーには本当に感謝。どうもありがとう。このメンバーが集まったことは奇跡だった。参加してよかった。休み取れてよかった。一生モンの思い出になりそうだね。皆様、またどこかで逢いましょう。


追記:
2007年4月24日、18時半頃に青森朝日放送で当日の模様が一部放送されたんですけど、誰か録画してる人いませんかねぇ。いましたら映像下さい(連絡先→zombiebatake@gmail.com)。観てたんですが、録画は失敗しました。俺の横っ面のアップが!

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同じ4グループ、みずほさんのエントリー

2 件のコメント:

  1. でへへへ、きました。吉川です。
    まつもとさん、ワークショップではいろいろ楽しませてもらって、ありがとうございました。
    口笛ナイスでした。あと、イカの絵、かわいかった。
    ほーんと。みうらさんと、まつもとさんは空気公団が好きすぎです!!
    いやー、すばらしい愛のかたちをみました。
    すてきやわー。
    たのしかったなあ。
    ミラクル効果音バンド。
    なんか、また、どっかで会える気がしてならないです。

    美術館のカフェで、カレー食べてるとき、とか。
    やっぱ、コレ多いわって。
    あははは。

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  2. >みずほさん
    あー、お疲れ様でした。
    こちらこそ色々楽しませていただきまして、ありがとうございました。
    ワークショップ全体として大変な奇跡を生んだと思いますが、自分たちが関わったグループっていうのはやっぱ特別に考えてしまうもので、あの4グループはなんかほんとにすごかったですね。偶然と遅刻が生んだ奇跡のユニットですよ(笑)。三浦弟さんが最後まで参加出来なかったのは残念でしたけどね。

    参加する前は不安で仕方がなかったんですが、今思い返してみてもにんまりするくらい楽しい時間だったなぁと思います。

    http://www.kukikodan.com/news/?itemid=252
    これ、もろウチらのグループが打ち合わせしてるところの写真ですね。

    多分お互いどっかで見掛けそうですね。たまに弘前行きますし。見掛けたら声かけてやってくださいな。

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