2004年4月22日木曜日

4月18日 空気公団「空風街LIVE」

渋谷クラブクアトロ前の告知紙
 「空風街LIVE」 第一期空気公団、融解。結成7年だってさ。俺はいつから聞いているだろう?当時、俺はまだ大学生で、サニーデイ・サービスのMLがまともに稼動してて、空気公団もWebサイトを持っていて(山崎ゆかりさんは別名を名乗ってて)、カセットテープを100本限定で売ってたりして。当時初めて聴いて、「あぁ、都会で生まれた都会のポップスだなぁ」と思ったのを覚えている。で、周りに「いいから聴いてみ」って言って回ったりもしたなぁ(今手元にある「僕らのひみつ」のカセットテープ見たら1998年12月5日だってさ。Siesta!っていう雑誌+CDに「田中さん」収録してたり、なぁ・・・)。


 で、まぁライブですよ。渋谷クラブクアトロは初めて。というか、東京でライブ観るのも初めて。あ、See More Glass でやった空気公団の極秘ライブがあったな。まぁいいや。で、ライブですよ。上の写真を観てわかるとおり、18時開場、19時開演なのです。なので気張って17時にクアトロ着いたんだけど、あんまり人いない。あれー?と思っていると次々と人が並んですこしほっとする(小心者)。ちなみにチケットの整理番号は43番でした(あのときあそこにいたのは俺でした)。
 会場はステージを正面に右手にスクリーンがあって「空風街LIVE」のロゴが映し出されていた。そして天井には布で作られた気球がぶらさがってて、空気公団の世界観を演出。ステージを観てまず驚いたのが、ツインドラムだったこと。えー?空気公団がツインドラム!?な感じで内容がさっぱり想像つきません。ちなみに俺は前から2列目にいました。非常に(非情にも)いいポジションでございましたよ。
 開演予定を少し過ぎ、ライブがスタート。ドラム×2、ギター×2、キーボード、コーラス×2、そして空気公団のメンバー(ゆかりさんにはキーボード無し)。結構な大所帯。ギターのカッティングがカウントになって、「夕暮れ電車に飛び乗れ」がスタート。正直ね、序盤はPAが悪かった。ドラムの音にゆかりさんのボーカルが消されてしまう場面があってとても残念。だからと言ってツインドラムが悪いんじゃなくて、むしろ効果的であったと思う。
 「ここだよ」の途中でゲスト、キマタツトム(a.k.a.シャーペン)さんが登場。「動物園のにわか雨」と「白」を一緒にプレイ。ここの「白」でしかけがひとつ。スクリーンに漫画家 横山裕一(コミックCueでの「ニュー土木」とか。空気公団でも挿絵やらカセットのジャケットとかやってる)が、「白」をBGMにイラストを描き上げていくという演出。へー、面白い。ライブでのこういうコラボっていいなぁ。空気公団はしらたき大好き。山崎さんとキマタツトムさんとで「青(アオ)」というユニットで曲作ってるらしい。これは是非とも聴いてみたい。
 「歩く」の間奏の"チュクチュン!"が無かったーっ!(残念)
 個人的ハイライトは「思い出俄爛道」。この曲、大好きなんだけどコーラス部隊のおかげでさらに美しさ、はかなさが引き立つ感じに。うーわー。もしかしたら、泣いてたかもしれない。
 「音階小夜曲」「旅をしませんか」でゲスト七尾旅人さん(囚人ルック)とデュエット。 音階小夜曲ではアドリブ入ってました。戸川さんとのMCのかみ合わなさが面白かった。
 そして「融」。コーラスの2人、そして気球を作った人と戸川さん・石井さんが座ってた光る椅子を作った人がハンドベルを曲にあわせてゆっくり鳴らし、幻想的な世界に。白い光がステージ後方から照らし、そこに融けていくような効果が美しいけど、寂しいような。「融解」なのかな、これが。そこに溶け込むようにメンバーがステージを去り、本編終了。

 アンコール。See More Glassのコンピにしか収録されてない「コーヒー屋のおねえさん」と「暮らし」をやってくれたのはうれしいなぁ。どちらも名曲。
 戸川さんの「3人だけで、やってみますか」で、戸川さんのベース、石井さんのアコーディオン、ゆかりさんのボーカルで披露された「暮らし」と「レモンを買おう」。最初に知った空気公団はまさにこうだったんだなぁ(当時は4人だったけど)。ただただシンプルだけどやさしい音色。なんか、戸川さんのMC中にぼーっとして小突かれるゆかりさんは何を想う。

 アンコール2回目。「田中さん、愛善通りをゆく」は、空気公団で最初に聴いた曲(最初の頃、RealPlayerでサンプルが聴けて、タイトルにインパクトがあるこの曲をはじめに聴いて、はまった)。ゆかりさん自身、「春」か雑誌かで「とても思い入れの深い曲」なんて言ってたんだけど、歌詞忘れてやりなおし。で、やりなおしのときも間違えたけど演奏はそのまま続行。そう、空気公団が今までリリースしたスタジオライブ音源では、やり直しの様子とかも収められてて、その場の空気が大切にされていた。多分、観てた人はこのやりとりで安心したと思う。あぁ、空気公団だなぁって。

 予定にないアンコール3回目。戸川「さて、ここからは打ち合わせにありません」 山崎「時間無いんでしょ?帰る?」と比較的素で言ってたけど、帰すわけにはいかない。山崎さんの「なにやって欲しい?」で、「優しさー!」とか「ポロンちゃん!」とか「自転車バイク!(←俺)」とか声がかかるけど、バックバンドが知らないという理由で却下。戸川さんが弾きかけた「白いフワフワ」もバックバンドが知らないので却下。で、結局「レモンを買おう」のバンドバージョン。ぉぃぉぃ、3人のバージョンとは言え、さっきやった曲かよ、と誰もが思ったものの、誰も声出して突っ込まなかったファン心理、お察しいたします。

 というわけで、2時間強。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・終わってしまったなぁ・・・・と脱力してしまった。とてもいいライブだったけど、とても深いため息も出てしまった。自分の中で、空気公団の存在って改めて大きいんだなぁ、と思った一夜だった。

set list (参考:2ch の空気公団スレ)
 01.夕暮れ電車に飛び乗れ
 02.わかるかい?
 03.電信
 04.ここだよ
 05.動物園のにわか雨
 06.白
 07.日々
 08.歩く
 09.別れ
 10.思い出俄爛道
 11.とおりは夜だらけ
 12.呼び声
 13.音階小夜曲
 14.旅をしませんか
 15.うしろまえ公園
 16.窓越しに見えるは
 17.融

 EN 1
 18.僕らのひみつ
 19.コーヒー屋のおねえさん
 20.暮らし(3人)
 21.レモンを買おう(3人)
 EN 2
 22.田中さん、愛善通りを行く (1回間違い)
 23.休日
 EN 3
 24.レモンを買おう (バンドバージョン)

 で、翌日、「AFTER空風街@See More Glass」へ。ライブで使った気球や椅子、グッズなんかの展示を見に出発。昼ごはん食べてなかったので、玄米カレーでも食べながら見ようと思ってSee More Glass入り。13時少し前に行ったので、混んでるかと思ったけどテーブルが空いててセーフでした(少しして店外に並ぶ客もちらほら)。玄米カレーのランチを頼んで、まったりと展示を見る(ところで座った座席の後ろには、何気に聞こえた会話からNHKのPop Jamのスタッフだったと憶測される女性が座って打ち合わせしてた)。
 帰り際、店に来てた戸川さんと山崎さんに挨拶。第二期も、面白いことがあればかけつけたいと思います。やっぱ、自分にとってはそこまで応援したい人たちなんだわ。うん。

※ 当日来ていたらしいミュージシャン:山下達郎(with ドンペリ)、ミト(クラムボン)

参考リンク;
空気公団: http://www.kukikodan.com/
太田宏司: http://www5b.biglobe.ne.jp/~drumsko/

2 件のコメント:

  1. だいぶ前の日記のコメントでごめんなさい。
    matsumotoさん、次の日シーモア行かれたんですね。
    私も行ったんですよ!!
    なんだか、matsumotoさんに親近感を感じます。
    シーモア、いい所ですね、また行きたいなぁ。

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  2. 行きましたよ。
    ほんとうは開店直後に行こうかなと思ったんですが、ライブ当日の朝まで曽我部恵一&新井仁@盛岡で盛り上がったあとに寝ずに東京入りだったもので、ライブ終了後はホテルに直帰→熟睡でした。おかげで翌日は寝坊、チェックアウトギリギリの時間に起きて、そこからちょっと寄ってシーモアへ。
    一番奥のテーブルに座って「カレーとコーヒー」という「コーヒー屋のお姉さん」における横山さんのセリフのように注文をして、気球と椅子を見ながらもりもり食いました。店外に何人か並んでたのでほどほどの時間で退散・・・の前に出口のところで談笑してた戸川さんと山崎さんに挨拶して「今から青森帰るんですか?」とか言われたりして帰郷。あぁ、未だにこの日のスケジュールは覚えてるなぁ。

    シーモアに行ったのは、シーモアでのシークレットライブ(音の展示のとき)、音の展示そのもの、そしてアフター空風街の3回。いいところでした、ほんとに。

    というわけで、明日は発売前日なんですが・・・フラゲ出来るかな。

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