2004年11月16日火曜日

曽我部恵一「無政府主義的恋愛ツアー2004→2005」 青森

上記の件、まずは青森クォーターでのライブレポでございます。長いぞ。


■ 青森クォーター 2004.11.13- - - - -
セットリスト(多分):
01.サンデイ
02.スワン
03.シモーヌ
04.She's a rider
05.もしも
06.浜辺
07.真昼のできごと
08.RINGO追分
09.セヴンティーン
10.眠れないあの娘のために
11.ブルーのこころ
12.ストーミー
13.Fire Engine
14.Telephone Love
15.トーキョーストーリー
16.青春狂走曲
17.瞬間と永遠のブルース
18.世界のニュース〜Light of the world
19.ギター
19.Love-Sick
20.STARS
21.ミュージック!

encore:
22.大人になんかならないで

- - 以下、駄文(敬称略) - -

 前回のRock'n'Roll Loveツアーに次いで今年2回目の青森でのライブ。整理番号が一桁代だったので、後ろの迷惑を考えずに最前列(の端←中央にも行けたけど行かないところに微妙な配慮を感じて下さい)でスタンバイ。ライブ前のお約束でオレンジジュースを飲みながら開始を待っているとダブルオーテレサ植木がやけに板についた感じの司会で登場。その植木の司会で青森限定のオープニングアクト「うきぐも」がステージへ
 うきぐもは何度か観てて、観るたびに「もちょっと曲に広がりがあればなぁ」とか思ってたんですが、今回立て続けに演奏された新曲群はどれも洗練されてきた印象。アルバム「四季のポエト」から格段に進歩を遂げてるように思えましたよ、ほんとに。この路線を突き進んで欲しいと思います。次のアルバムはすごく期待していいかもしれない(いつ出るか分からないけど)。

 で、うきぐもが20分くらいで早々と終わってしまって、少しの間が空いてからダブルオー・テレサ、及び曽我部がステージに。

 SEの音量が段々と高くなり、曲が終わったところで間髪入れずに曽我部のカウント→"サンデイ"へ。"スワン"の名曲っぷりに痺れつつ"シモーヌ"、"She's a rider"、やたらと重くて幻想的な"もしも"。
 "浜辺"では曲にあわせて歌詞の一部分を「読む」曽我部(もちろん歌ってもいるんだけど)。これはこの曲だけでなく、いろんな曲でやってたんだけど、昔の文学青年が女性を口説くように読む。いったい誰の影響かは知らないけど、なんとなく七尾旅人を思い出したりした。
 「俺は青森でこの曲がやりたかったんだよぉぉぉっ!」というMCで始まった"RINGO追分"。CDでのバージョンをより歪ませてやりたい放題。途中にドラムソロを挟んだブレイクがあったんだけど、(何かを予感して)りんごを持っていた観客に曽我部が気付き、そのりんごを貰って齧る。盛り上がるフロア。ダブルオーの面々も齧る→盛り上がる。りんご持ってった人、グッジョブ。最高でした、この曲。
 「全くの新曲やりまーす」。"セブンティーン"はテンポが速くて短いガレージロック。これは盛り上がるよ。微妙に"サンデイ"と被るけど(笑)。続けてやったこれまた新曲"眠れないあの娘のために"、この曲はポップで素晴らしくてこういう曲大好きなんだけど、歌詞も含めて一歩間違えるとピチカートになってしまいそうでららららら。
 "Ringo追分"同様にみんなで弾きまくり、叩きまくりな"Fire Engine"。どんなに弾きまくっているときでも、ダブルオーの面々は曽我部を目で追っていて気遣いを忘れない。
 口笛から始まった"Telephone Love"はサビで合唱を要求。"Oh〜Telephone Love Oh〜Telephone Love Oh〜Telephone Love それ〜は〜Telephone Love〜"「T・E・L・E・P・H・O・N・E!そう、TELEPHONE!それは電話ということだ〜っ!」という大槻ケンヂがライブで叫びそうなことを言いつつ、"T・E・L・E・P・H・O・N・E Yeah Yeah Telephone Love〜"も合唱。途中で観客に携帯電話を各自掲げさせて会場の明かりを全て落して振らせたり。やってることがあまりにベタで笑いながら揺れるフロア。最高だよ、青森。何て最高なんだ、青森。
 東京土産であるところの"トーキョーストーリー"。「この美しい世界は少なくともブッシュのものじゃない!」とサニーデイ時代には考えられなかった発言に引いたり、"ヘイッ!"を決めてみたりしながら、次の曲は"青春狂走曲"。この曲をツアーでやってるのは聞いてたけど、アンコールとかじゃなくて、普通にセットリストの中に組み込まれているのが意外。ことの他この曲に思い入れがあり、ソロになってからサニーデイの曲をやることを拒否した(1stツアー@仙台)のを目の当たりにしたことがある俺としては、非常に微妙な気分ながら、がんがん歌いながら跳ねてたわけですが。
 "瞬間と永遠のブルース"。手拍子を強制しながら、途中、曽我部はマイクを両手で持ち、バックの演奏を止めさせてアカペラで「君を放したくないぃぃぃっ!」ですよ。まるでGSですよ。グループサウンズであり、ガレージサウンドですよ。観客の「まだ帰りたくないぃぃぃ」の声援に「当たり前じゃん」の突っ込み。"世界のニュース〜light of the world"。跳ねながらフロアを煽ってるんだけど、ライブ会場及び通販のみのリリース曲なので、実際の盛り上がりはイマイチだった気が。この曲、終わり方かっこいいよな。
 「これが俺のデビュー曲です」といわれた瞬間、一瞬でも「星空のドライブ」が浮かんだんだけどやった曲はやっぱり"ギター"。当然だ。「ニューヨーク」の部分を「バグダッド」「青森」と変えて歌う。
 「言っておくけど俺たちはLove-sickという病に冒されているんだ」で、"Love-sick"。そう、今回のライブの曽我部は曲をやる前に一言多い。海外のアーティストでも、延々と曲の説明してからやる人いたりするけど、そんな感じなのか。"Everything's gonna be all right"を合唱。何度も何度も合唱。バックの演奏を止めて合唱。みんなで合唱。ダブルオーテレサを順番に歌わせながら合唱。"Everything's gonna be all right!!"
 で、"STARS"。言わずもがな大盛り上がりで、フロア揺れまくり。CDがライブバージョン収録なので、まさにあのまんまの状態でアレンジの違いなんて全く無し。なので特に記することはないけど、とにかく楽しいことに変わりはない。
 "STARS"が終わると、CD通り植木の「まだまだ続きます!キング・オブ・メロウ・ロック、曽我部恵一!」で"ミュージック!"がスタート。"STARS"での爆発を落ち着かせつつ、余韻をいい感じに長引かる、しいて言えばウィニングランのような曲。観客に「愛してます!」なんてセリフを吐いてステージを去る曽我部。

 アンコール。マイクを通さず、生声で"おとなになんかならないで"。ここで初めてアコースティックギターを自前のギターケースから取り出し、ステージの一番前に立って歌う曽我部があま〜い声で囁くように歌う。会場が、静か。ギターの音と曽我部の歌声のみの世界。曲が終わると、それまでの静寂とは正反対の歓声と拍手。ダブルオーのメンバーも全員出てきて礼。うーわー、夢の時間が終わった。

 ライブ終了後の物販。"Strawberry"のアナログ盤とダブルオーテレサ"夏のダブルオーテレサ"を購入。"夏の〜"には植木のサインを貰う。


※その他感想:
・ダブルオー・テレサ植木がステージ上で暴れるたびに、ステージ向かって左側前列周辺に整髪料の匂いが立ち込め、あぁこれはロックの匂いなのだとか思った。

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