2004年11月29日月曜日
どこでもゼクシィ、一生ゼクシィ
あんまり外食とかしませんが、今日行ったラーメン屋があまりにもアレだったので書いとこうと思います。
※写真はイメージで、今回の話とは全く関係がありません。
休みの日はヘタすりゃ何も食わずに気がつけば午後8時、なんてことがたまにあります。何かしら作業に没頭しているというわけではなくて、ただなんとなく時間が過ぎていく、気がつけば笑点も終わってる、っていう風に。初冬の匂いを感じさせる今日なんていう日もそんな感じで気がついたら午後7時。このまま何も食わずに寝るのもいいんですが、あいにく小腹のほうが素直に寝せてくれそうにない素振りを見せています。
そうだ、ラーメンでも食べに行こう
突然のグッドアイディアに意気揚揚とシャワーを浴び、とりあえずまだ行ったことのないラーメン屋に向かいました。ちなみに私はラーメンは醤油派・あっさり系(not 煮干ダシ)が好きなのですが、ここ数年の八戸市内、何故かとんこつラーメン屋がやたらと台頭しており(一応食べたりもしてたのですが)いい加減辟易しておりました。また、一方で八戸ラーメンなんていう「昔ながらの煮干ダシをベースにしたもの」を市を挙げて売り出しているのですが、大抵の店は「煮干ダシならいいってわけでもないだろう」っていう感じでなんかもう、市内でラーメンを食べることに飽きてたわけです。(というか、佐野はあれが最高に美味いと思ってるんでしょうか?)
とりあえず醤油ラーメンがありそうなところ、ということで適当に車を走らせていたらあるお店を見つけました。よく通る通り沿いにあったわりにその存在に全く気付いていなかったんですが、よくある「とんこつ」とか書かれたノボリが無いことからこってり系の店ではないことが窺い知れます。美味くても不味くてもネタにはなるので今回はこの店にしましょう、と思い駐車場に車を停めました。
車を停めて、シートベルトを外して車外に出ようとしたところ店の外にうずくまっている人がいます。「もしやここでラーメンを食べた人の・・・死体イヴ?」なんて思ったんですが、比較的元気に動いています。何事かと思ったらノラ犬を撫でていやがりました。お前なんで食い物屋の前で犬撫でとんじゃ、と憤りを隠せない一方で、ここでこいつが「いらっしゃいませ」とか言い出したら昔のコントだぞ、と思って足早に店に入ろうとしたら、その死体イヴあらため生体に思いっきり威勢良く「はいっ、いらっしゃいませぇ〜!」と声かけられました。そんなお約束の展開かよ、と心の中でツッコミつつ店の中に入るとその生体あらためおばちゃんも店の中へ。流石に犬を触りまくったあとなので、手を洗うためか一度奥へ引っ込み、少ししてから注文をとりに席にきました。おばちゃんのしていたエプロンには犬と思われる毛が目で確認できる程度ついていました。ペナルティばりの跳び蹴りでツッコミたい気分もそこそこに、醤油ベースの角煮ラーメンを注文。このおばちゃん、威勢だけは良いものの、厨房ではなく俺に向かって「はい、角煮いっちょお〜〜〜っ!」と絶叫。そして厨房へ戻っていきました。
ラーメンが来るまでの平和な幾分。ラーメン屋での待ち時間といえば、置いてある雑誌に目を通すことがよくある光景ですが、当然この店にも本棚があり、ジャンプやらマガジンやら「ラーメン屋100選」やらが陳列されています。この「ラーメン屋100選」には当然載ってはいないだろうな、と思いつつ棚を眺めると、何故か大学ノートが数冊置いてありました。これはあれだ、客が自由に感想とかバカな絵とか書いたりするやつだろ、と思ってぺらぺらめくると「今日の売上」とか書いてあります。ん?と思って表紙を再度見ると「えいぎょうにっし」と書いてありました。多分漢字に変換すると「営業日誌」です。俺はひょんなことからこのラーメン屋の機密情報を手に入れた形になったというわけです。このままラーメンが来るまで、普通に雑誌を眺めるように「えいぎょうにっし」を熟読していようかと考えましたが、そこは」小心者の俺。物凄い犯罪者の気分でノートを棚に戻し、適当な雑誌を手にして席に戻りました。なお、ここで手にした雑誌は「ラーメン屋100選」で、やはりこの店は載っていませんでした。
ちょっとしたスパイ気分を味わってドギー&マギー(©クラムボン)したところでラーメンが運ばれてきました。運んできたのはさっきの犬おばちゃんではなく、おねえちゃんでした。じろりじろりと体を見ましたが、犬の毛はついていないようです。あまり見すぎると痴漢と間違われてさっきの犬の餌にされかねないので、ほどほどなところでラーメンを食べることにしました。・・・・・・ものすご〜〜〜く普通の味でした。いけませんね、ラーメンを食べるまでにいろいろなところにネタを仕込んでいたのに、肝心のラーメンがものすごく平均的な味とは。これまでの振りが台無しですよ、まったく。最近のお笑いって途中はすごい盛り上がるのに、最後の最後のオチが普通、なんてパターンが多いと思いませんか?巧いこと言って軽く「いい加減にしろ」というツッコミ、そして「どうもありがとうございました」。お前らなぁ、巧く落とすんじゃないよ、面白く落とせよ、芸人だろうが、そういう商売だろうが、と以前考えたことがフラッシュバックして割り箸を持つ手に力が入りまくっている自分に気付き、ヤバイヤバイ、ラーメン食べなきゃなんて思ってふと厨房を見ると、従業員全員(3人)が直立不動で1日の反省会を始めてました。は、もう閉店時間?と思ってメニューを見ると普通に深夜まで営業しているところで、閉店時間までにはまだ数時間あります。でもどう見ても、どう聞いても反省会。なぜ、今?というかおばちゃんはとりあえず犬。あれを反省しろ。なんでそこらへんにいる適当な犬を撫でてるんだ、営業時間内に。というか、俺、ラーメン食い終わったぞ?お金払って出てっていいのか?立つぞ?ん?おい、怒鳴るなおやじ。・・・落ち着いたか?立つぞ?「あ、ありがとうございましたーっ!」あ、よかった。気付いてくれた。
ネタ代が含まれてそうな料金を払って、とりあえず落ち着くために茶でも買って飲もう、と店の駐車場に置かれた自販機でお茶を購入・・・しようと思ったらさっきおばちゃんが撫でていた犬が自販機の前に寝ていた。そして自販機の隣には犬小屋。飼ってんのかよ。
というわけで普通に美味しいラーメン屋が知りたいです。
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>> 最近のお笑いって途中はすごい盛り上がるのに、最後の最後のオチが普通、なんてパターンが多いと思いませんか?
返信削除思います。すんごく。笑い損って気がします。
無理やり終わらせているような・・・。そんな感じがします。
えいぎょうにっし。熟読してみたいものです。
あれ、なんなんでしょうね。全くお後が宜しくないですよ、あれじゃ。いつからでしょう、ああなったのは。昔は一番笑えるオチをラストに持ってきてたような気がするんですけど。
返信削除以前の爆笑オンエアで、ラーメンズがやったとき、ネタの終了後に笑いじゃなくて感嘆の声と拍手が起こったことがあって(何のネタか忘れた)、これはこれでラーメンズの立ち位置をうまく表している反応だなぁと思ったりしましたが。