2007年3月22日木曜日
酔いがさめたらうちに帰ろう。
2007年3月20日午前5時、カメラマンで作家の鴨志田穣氏(鴨ちゃん)が腎臓ガンのため亡くなりました。享年42歳。
彼は西原理恵子の旦那、って言ったほうが分かる人も多いかと思いますけど、なんかこの訃報は思いのほかショックでした。サイバラの「鳥頭紀行シリーズ」やサイバラとの共著「アジアパー伝シリーズ」で、サイバラのあの絵を通して(酔っ払いの戯言的に)語られる「戦場・紛争・貧困地域に対する鴨ちゃんのジャーナリズム」っていうのはそこらの新聞よりもよっぽどリアルなもので、やっぱりサイバラの絵だから活きるんだろうなぁと思ったりしてました。プライベートでも作品上でもまさにベストカップル!だったのに・・・。
鴨ちゃんのアル中に伴う離婚と入院治療、それを支える元妻サイバラと子供達を書いた私小説「酔いがさめたら家に帰ろう。」(一応フィクションとされてますがラストを含めた多くの事柄が実話だと思われる)は彼がどれだけ苦しんで、そして幸せだったかが分かる本。人は必ず誰かに支えられてるんだなぁ。アル中患者はもちろん、将来的に入院しそうな人は必読。もし自分が倒れたときに誰が発見して、誰が見舞いに来て、誰が悪くて、何を拒んで、何を受け入れなきゃならないのか考えてごらんなさい。・・・そういう本。
リリー・フランキーが書いた帯文「なんだかんだ言っても幸せな男」はほんとにその通りだなぁと思います。
何はともあれ御冥福をお祈り致します。
Wikipedia 鴨志田穣
鳥頭の城 - 西原理恵子 オフィシャルサイト
07年7月20日 追記:
西原理恵子の「毎日かあさん」シリーズの最新刊が出た。「出戻り編」・・・・あえてこのタイトルはすごいな。鴨ちゃんにしてみればこのタイトルはほんとうにうれしいはずだと思うよ。
というわけで西原さん、お仕事復帰おめでとう。
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